プライオリティパスにカードは必要か おすすめ比較と2025年の変更点
「プライオリティ・パスを使ってみたいけれど、専用のクレジットカードを作らないといけないのだろうか」と迷っていないでしょうか。結論から言うと、プライオリティ・パスの利用にクレジットカードは必須ではなく、公式サイトから直接申し込む方法も用意されています。ただし、対象カードを1枚持つだけで年会費相当のサービスがまるごと付帯するケースが多く、実質的にはカード経由のほうが選ばれています。この記事では、単体入会とカード経由の違い、楽天カードなど主要カードの特典内容、そして2024年以降に相次いだ利用制限の改定まで、各社の公式情報をもとに整理します。
プライオリティ・パス公式サイトや楽天カード、セゾンカード、三菱UFJニコスなど各社の公式ページを確認しながら、料金体系と改定の経緯を整理しています。確認できない主張は書かず、変更点は発表時点まで明示する方針です。
プライオリティ・パスの利用にクレジットカードは必要か
プライオリティ・パスとは、世界各地の空港ラウンジを利用できる会員制サービスのことです。入会にクレジットカードは必須ではなく、プライオリティ・パス公式サイトから個人で直接申し込む方法と、プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードを経由して会員になる方法の2通りが用意されています。どちらを選ぶかで、年間コストと手間が大きく変わります。
直接入会とカード経由の2つの方法
直接入会は、プライオリティ・パス公式サイトで会員登録し、年会費をドル建てで支払う方法です。カードを新たに作る必要がない一方、年会費は自己負担になり、後述するように利用回数によっては1回ごとの利用料もかさみます。カード経由は、対象クレジットカードを申し込むと自動的に会員資格が付帯する方法で、カード自体の年会費の中にプライオリティ・パスの費用が含まれる形になります。
単体入会よりカード経由が選ばれる理由
単体入会の年会費は、プライオリティ・パス公式のプレステージプランで469米ドルかかります。これに対し、カード経由なら年会費数万円のクレジットカードにプレステージ相当の資格が含まれ、カード本来の還元やほかの特典も同時に得られます。空港ラウンジ以外の特典も欲しい人にとって、カード経由のほうが総合的なコストパフォーマンスで有利になりやすいというのが、多くの利用者がカード経由を選ぶ理由です。
- 単体入会は年会費をドル建てで自己負担する
- カード経由は年会費の中にプライオリティ・パスの費用が含まれる
- カード経由ならラウンジ以外の特典もあわせて得られる
公式の会員プランは3種類に分かれており、年会費と1回あたりの利用料の組み合わせが異なります。単体入会を検討する場合は、まずこの料金表で自分の利用回数に合うプランを確認してください。
| プラン | 年会費 | 利用料 |
|---|---|---|
| スタンダード | 99米ドル | 利用のたび35米ドル |
| スタンダード・プラス | 329米ドル | 10回まで無料、以降は1回35米ドル |
| プレステージ | 469米ドル | 回数無制限で無料 |
プライオリティ・パスにクレジットカードは必須ではありませんが、多くの人にとってカード経由のほうが総コストを抑えやすい仕組みになっています。年に何回ラウンジを使う見込みかを先に考えておくと選びやすくなります。
プライオリティ・パス付帯カードを選ぶときの4つの軸
プライオリティ・パス付帯カードといっても内容は一律ではなく、年会費・無料で使える利用回数・同伴者の料金・家族カードでの発行可否という4つの軸で条件が大きく異なります。この4点を先に確認しておくと、自分の使い方に合わないカードを選んで後悔することを避けられます。同じ「プライオリティ・パス付帯」という表記でも、上位プランのプレステージ会員なのか、回数制限のあるスタンダード相当なのかでラウンジでの体験は大きく変わります。
- 年会費(カード自体のコスト)
- 無料で使えるラウンジ利用回数
- 同伴者1名あたりの料金
- 家族カードの発行可否と費用
年会費と無料利用回数の関係
年会費が高いカードほど、プライオリティ・パスの無料利用回数も多くなる傾向があります。年会費1万円台のカードは年数回までの無料回数に制限されることが多く、年会費3万円を超えるカードになると回数無制限で使えるプレステージ会員資格が付くのが一般的です。年に何回空港を使うかによって、どちらのタイプが割に合うかが変わります。
同伴者料金と家族カード発行の可否
プライオリティ・パスの同伴者料金は、原則として1名ごとに料金がかかる仕組みです。家族での旅行が多い人は、同伴者料金がいくらか、家族カードを発行すれば家族分も無料になるかどうかを確認しておく必要があります。この2点は後の章で個別に取り上げます。
プライオリティ・パス付帯クレジットカードのおすすめ比較
ここでは、年会費の水準が異なる3枚のカードを例に、プライオリティ・パスの付帯内容を比較します。いずれも各カード会社の公式ページで確認できる情報です。予算と利用頻度に応じて、どのタイプが自分に近いかの目安にしてください。年会費が上がるほど無料回数の制限が緩くなる傾向があるため、まずは表全体をざっと見比べたうえで、気になったカードの詳しい説明を読み進めるとわかりやすくなります。
| カード | 年会費 | プライオリティ・パスの内容 |
|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 11,000円(税込) | 2025年1月以降は年5回まで無料、6回目以降は1回35米ドル |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 33,000円(税込・初年度無料) | プレステージ会員が無料付帯、利用回数無制限 |
| 三菱UFJカード・プラチナ・アメックス | 22,000円(税込) | プレステージ会員が付帯、家族カード1名分も無料で利用可 |
楽天プレミアムカード 年5回までの無料回数
楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)と、プライオリティ・パス付帯カードの中では比較的手が届きやすい水準です。ただし2025年1月以降は無料で使える回数が年5回までに制限されており、年に数回程度の利用を想定している人に向いています。頻繁に海外へ行く人にとっては、後述する上位カードのほうが合っている場合があります。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス 初年度無料で無制限
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費33,000円(税込)が初年度無料で、プライオリティ・パスのプレステージ会員資格(利用回数無制限)が付帯します。個人事業主や会社員でも申し込める設計になっており、法人名義でなくても利用できる点が特徴です。2年目以降は通常の年会費がかかるため、継続利用の負担も踏まえて検討する必要があります。
三菱UFJカード・プラチナ・アメックス 家族カードも無料で利用可
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、本会員の年会費が22,000円(税込)で、家族会員カードを1名分無料で発行できます。家族会員もプライオリティ・パスを利用できるため、家族での渡航が多い世帯にとっては、同伴者料金を都度払うよりも家族カードを発行したほうが総コストを抑えやすいケースがあります。家族カードでのラウンジ利用については、次の章と後段の同伴者に関する章でも扱います。
年会費だけでなく「年に何回使うか」「家族と一緒に使うか」を基準にすると、3枚のどれが自分に近いか判断しやすくなります。
楽天カードのプライオリティ・パスは2025年からどう変わったか
「プライオリティパス クレジットカード 楽天」で検索する人の多くは、楽天カードのプライオリティ・パスがどう変わったかを気にしています。楽天カード公式の発表によると、2025年1月を境に、対象カードごとの無料利用回数に明確な差がついています。申し込む前に、自分が対象になるカードの現在の条件を確認しておくことが欠かせません。
楽天プレミアムカードは年5回までの無料利用に
楽天カード公式の発表では、楽天プレミアムカード会員が無料で利用できるプライオリティ・パスのラウンジ回数は、2025年1月以降は年間5回までに制限されています。6回目以降は1回ごとに35米ドルの利用料がかかります。あわせて会員証も紙のカードからデジタル会員証(プライオリティ・パスアプリ)へ切り替わり、物理カードは2025年2月28日以降利用できなくなりました。
楽天ブラックカードは無制限を維持
同じ発表の中で、楽天ブラックカード会員については引き続き無料での利用回数に制限がないことが示されています。楽天ブラックカードは年会費33,000円(税込)で、プレミアムカードの年会費11,000円(税込)より高い分、プライオリティ・パスの内容も上位に保たれている形です。年に何度も海外へ行く人にとっては、この差が2枚のカードを選び分ける大きな判断材料になります。
- 楽天プレミアムカードは2025年1月以降、年5回までの無料利用
- 6回目以降は1回35米ドルの利用料が発生する
- 楽天ブラックカードは引き続き無料回数の制限なし
- 会員証は紙のカードからデジタル会員証へ移行済み
初年度年会費無料でプライオリティ・パスを使う方法
「まず1年だけ試してみたい」という人には、初年度年会費が無料になるカードを選ぶ方法があります。ただし初年度無料はあくまで1年目だけの特典であり、2年目以降にかかる年会費まで含めて継続コストを見ておく必要があります。初年度の実質負担だけで判断すると、2年目以降の請求額に驚くことになりかねないため、事前に年会費の総額を確認しておきましょう。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの初年度無料特典
先述のとおり、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費33,000円(税込)が初年度無料です。初年度からプライオリティ・パスのプレステージ会員資格(利用回数無制限)が付帯するため、初年度は実質0円で無制限のラウンジ利用を試せる計算になります。個人事業主だけでなく、安定した収入がある会社員でも申し込み対象になる点も、間口の広さにつながっています。
2年目以降の年会費で継続するか判断する
初年度無料のカードは、2年目以降に通常の年会費がかかる点を忘れずに確認してください。セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの場合、2年目以降は33,000円(税込)の年会費が発生します。1年間使ってみて利用回数が見合わないと感じたら、年会費が低い楽天プレミアムカードのような選択肢へ切り替える、あるいは解約するという判断も選択肢に入れておくとよいでしょう。
初年度無料は「1年間だけ実質0円で試せる」特典であり、年会費そのものが免除され続けるわけではありません。2年目以降の負担まで含めて検討することが大切です。
同伴者無料でラウンジに入れるカードはあるか
家族や友人と一緒に旅行する人がまず気になるのが、同伴者もラウンジを無料で使えるかという点です。プライオリティ・パス公式の会員規約では、同伴者は原則として料金がかかる扱いになっています。無料にしたい場合は、カード側の家族カード制度を活用する方法が現実的な選択肢になります。同伴者の人数が多い家族旅行ほど、この料金体系の違いが総費用に大きく響きます。
原則は同伴者1名につき35米ドルの有料
プライオリティ・パス公式のプランでは、スタンダード・スタンダードプラス・プレステージのいずれの会員プランであっても、同伴者は1名につき料金が発生します。三井住友カードプラチナに付帯するプライオリティ・パスでは、2025年4月の改定で同伴料金が1名29米ドルから35米ドルへ値上げされており、同伴者の負担は年々重くなる傾向にあります。同伴者を頻繁に連れて行く人ほど、この料金体系がコストに直結します。
家族カード発行で同伴者を実質無料にする
先述の三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードのように、家族カードを1名分無料で発行でき、家族会員本人にもプライオリティ・パスが付帯するカードを選べば、同伴者料金という形ではなく家族会員自身の資格でラウンジに入れます。都度の同伴者料金と、家族カードを発行してしまうコストを比べて、どちらが自分の家族構成に合うかを試算しておくとよいでしょう。
数少ない例外として、楽天ブラックカードは会員本人の同伴者について、1回の利用につき2名まで無料という条件を公式に示しています。3名目以降は1名につき35米ドルの料金がかかる仕組みです。年会費33,000円(税込)と高めではありますが、夫婦や子供1人までの同伴なら追加費用なしでラウンジに入れる点は、同伴者料金がかさみやすい家族旅行にとって大きな違いになります。
- 同伴者は原則1名につき料金がかかる(多くのカードで35米ドル)
- 三井住友カードプラチナは2025年4月に同伴料金が29米ドルから35米ドルへ値上げ
- 楽天ブラックカードは同伴者2名まで無料、3名目以降は1名35米ドル
- 家族カードにプライオリティ・パスが付帯するカードなら家族会員自身の資格で入れる
- 同伴回数が多いなら都度払いと家族カード発行のコストを比較する
ゴールドカードでラウンジを使う際の家族構成別のコスト比較は、ゴールドカードのラウンジと家族利用を解説した記事でも取り上げています。プライオリティ・パス以外の付帯ラウンジも含めて検討したい場合はあわせて確認してください。
2024〜2025年に進んだプライオリティ・パスの利用制限
プライオリティ・パスは、2024年から2025年にかけて複数のカード会社で相次いで利用条件が見直されています。それぞれ発表時期も内容もばらばらなため、個別に見ると気づきにくいのですが、時系列で並べると「無制限から回数制限へ」「対象施設の絞り込み」という共通の流れが見えてきます。申し込み前に、この流れを踏まえておくと将来の改定にも心構えができます。
JCB・三菱UFJニコスの2024年10月の変更
JCBカードのザ・クラス、プラチナ、ゴールド ザ・プレミア会員が持つプライオリティ・パスは、2024年10月31日20時以降、国内は「ラウンジ」施設のみが利用対象となり、国内の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」に該当する施設は利用対象外になりました。三菱UFJニコスの対象カードでも、同時期に国内のラウンジ以外の施設が対象外になる同様の改定が行われています。
三井住友・楽天・セゾンの2025年の変更
2025年に入ってからも改定は続きました。楽天カードは1月に前述の年5回制限を発表し、三井住友カードプラチナなど対象カードは4月に国内対象施設をラウンジのみへ絞り込むとともに同伴料金を値上げしました。さらにセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードとセゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードでは、2025年12月1日からプレステージ会員扱いからスタンダード会員扱いへ変更され、1回の利用ごとに35米ドルの料金がかかるようになっています。
| 時期 | 対象 | 変更内容 |
|---|---|---|
| 2024年10月 | JCB(ザ・クラス等)・三菱UFJニコス | 国内は「ラウンジ」施設のみ対象、飲食・休憩施設は対象外に |
| 2025年1月 | 楽天プレミアムカード | 無料利用が年5回までに制限(ブラックカードは無制限維持) |
| 2025年4月 | 三井住友カードプラチナ等 | 国内はラウンジのみ対象、同伴料金29→35米ドルに値上げ |
| 2025年12月 | セゾンゴールド・ローズゴールド・アメックス | プレステージからスタンダード扱いへ、1回35米ドルの利用料に |
申し込みを検討するときは、次の項目を公式ページで確認しておくと、入会後に条件が想定と違っていたという事態を避けやすくなります。
- 無料で使えるラウンジ利用回数が年何回か
- 国内・海外それぞれの対象施設の範囲
- 同伴者1名あたりの利用料金
- 会員証が紙のカードかデジタル会員証か
改定は今後も起こり得ます。申し込み前には必ずカード会社の最新の公式ページで、無料回数と対象施設を確認してください。
年会費や還元率そのものの比較は、年会費と特典のバランスを解説した記事でも扱っています。プライオリティ・パス以外の特典もあわせて比較したい場合に参考にしてください。
よくある質問
プライオリティ・パスはクレジットカードなしでも入会できますか
入会できます。プライオリティ・パス公式サイトから直接申し込む単体入会の方法が用意されており、クレジットカードの所有は入会の条件になっていません。ただし単体入会の年会費はプレステージプランで469米ドルかかるため、対象クレジットカードを1枚持って年会費の中でまかなうほうが総コストを抑えやすい場合が多くなっています。
年に1〜2回しか使わない場合、どちらが安いですか
年に1〜2回程度であれば、単体入会のスタンダードプラン(年会費99米ドル、利用のたび35米ドル)でも、年会費水準の低いカード経由でも大きな差は出にくい水準です。ただし、カード経由ならプライオリティ・パス以外のポイント還元や保険などの特典もあわせて得られるため、同程度のコストならカード経由のほうが総合的にお得になりやすいと考えられます。
プライオリティ・パスのカードはどこで選べばよいですか
年会費、無料利用回数、同伴者や家族カードの条件という4つの軸で、自分の旅行頻度と家族構成に合うカードを選ぶのが基本です。年に数回程度なら楽天プレミアムカードのような年会費の低いカード、頻繁に利用するなら回数無制限のプレステージ会員が付くプラチナクラスのカードが候補になります。申し込み前には各カード会社の公式ページで最新の条件を確認してください。
今後もプライオリティ・パスの改定は起こりますか
2024年10月以降だけでも複数のカード会社で条件見直しが発表されており、今後も同様の改定が起こる可能性は否定できません。申し込みを検討する際は、記事内の情報だけで判断せず、各カード会社の公式ページで最新の無料回数・対象施設・同伴料金を確認したうえで決めることをおすすめします。
迷ったら、まず自分の年間の利用回数を数えてみてください。回数が決まれば、比較すべきカードもおのずと絞り込めます。
まとめ
プライオリティ・パスの利用にクレジットカードは必須ではなく、公式サイトからの単体入会も可能です。ただし、対象カードを1枚持てば年会費の中にプレステージ相当の資格が含まれるため、多くの人にとってはカード経由のほうが総コストを抑えやすい選択肢になります。年会費・無料利用回数・同伴者料金・家族カードの可否という4つの軸で、楽天プレミアムカードのような手頃なカードから、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスや三菱UFJカード・プラチナ・アメックスのような無制限クラスのカードまで、自分の旅行頻度と家族構成に合わせて選ぶことが大切です。
2024年10月以降、JCB・三菱UFJニコス・楽天カード・三井住友カード・セゾンカードと、各社でプライオリティ・パスの利用制限が段階的に強化されてきました。申し込み前には必ず各カード会社の公式ページで最新の条件を確認してください。ゴールドカードのラウンジ特典との比較はゴールドカードとラウンジの記事、年会費と特典のバランスは年会費と特典を比較した記事もあわせてご覧ください。ほかの記事は記事一覧、サイトのトップはCredit Kingsから確認できます。